ATカンパニー株式会社
前代表取締役
浅野 忍土
フランチャイズ・ストラテジスト、浅野忍土が監修。
銀行、ITベンチャーを経て、FCコンサルティング会社であったベンチャー・リンクへ入社し、フランチャイズビジネスに携わる。
8年間、チェーン展開支援を主とした業務に従事し、牛角、しゃぶしゃぶ温野菜、土間土間、銀のさら、タリーズ、カーブスなどを多店舗展開。
結果1,500店舗以上のチェーン展開に関与。
その後、独立し、ATカンパニー(株)を創業し、FC展開を支援。
さらには女性専用AIパーソナルトレーニング「ファディー」FC本部を設立し、自らFC本部も経営している。
第2回では、様々なフィットネスクラブの業態でも直近勢いのある業態の特徴について見てきました。今回は、当社が立上コンサルティングを行っている24時間フィットネス業態に焦点をあてたいと思います。
24時間フィットネス業態の最大手エニタイムフィットネスは、800店舗突破(準備中含む)し、非常に元気です。その勢いを知って、フランチャイズ加盟希望者が殺到しているようですが、既存加盟店に複数店舗を任せる方針をとっているようで新規での加盟は止めているようです。このように好調を理由に新規のフランチャイズ加盟を止めるのはカーブスにも以前見受けられました。
また、ジョイフィットやメガロスといった大手中堅フィットネスクラブも独自に24時間フィットネスクラブ業態で出店数を増やしており、活況を呈しています。
その理由としては、
フィットネスクラブの会員・ユーザー側からすると
①人生100年時代と言われ、いかに健康寿命を延ばしていくか、日本人の健康や運動・スポーツに対する意識がより強くなったこと、
②半面、日本人の可処分所得は低下し続け、総合フィットネスクラブのように高い会費ではなく、リーズナブルな会費を好むようになったこと、
③更には、日本人の生活スタイルが多様化し、その変化に対応した営業時間であること
以上のことから、多種多様なフィットネスクラブ業態のなかでも、24時間フィットネスの人気が高まり、選ぶ人が増加し続け、都市部から郊外、地方へも広がりを見せております。
事業者側からすると
①24時間フィットネスクラブは、プールレス等、マシーントレーニングに特化する施設であることから、総合フィットネスクラブに比べると、物件規模が小さく、設備投資も低額になることから取り組みやすいこと
②設備投資型ビジネスの色が強く、例えば飲食店に比べると経営管理項目が少なく、また、属人的な要素も他のビジネスに比べると少ないこと(勿論、フィットネスクラブで働く以上は、お客様に満足頂くための、接遇マナー、クリンネス、マシーンの取り扱いやトレーニングに対する正しい知識は必要です。)
③売上・利益構造が安定経営をもたらす積み上げ型のストック型であること
このような事業としての魅力も、店舗数が増加している要因だと分析しています。
消費者のニーズと事業者のメリットが合致していることも24時間フィットネスクラブの市場規模が伸び、店舗数が昨今急増している要因と考えています。
弊社ATカンパニーでは、24時間フィットネスクラブ個別説明会を開催しています。少しでも関心のある方はお気軽にお申込みください。